【書評】
作者:あさの あつこ
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日: 2013/6/21
作者:あさの あつこ
出版社:KADOKAWA/角川書店
発売日: 2015/6/20
今日、息子が野球大会の準決勝で負けました。二時間弱の試合には色々なドラマがあります。選手個々の性格、これまでの努力を知っているので親は一つ一つのプレーに一喜一憂してしまいます。そんな毎日、野球漬けな我が私ですが、野球に関する小説も読みます。
あさのあつこの有名な『バッテリー』も読みましたが、今回は中学野球題材の『グラウンドの空』『グラウンドの詩』を紹介したいと思います。
小学生の時、兄に連れて行かれた甲子園をみて、憧れ、出場を目指し中学入学と同時に野球を始めたキャッチャーの瑞希。二年生になった時、中学の野球部はエース不在で、地区大会突破も危うい。そんな彼の前に転校してきた透哉は、ずば抜けた才能を持つピッチャーだけど、心に深い傷を持っている。果たして彼らは野球を共にすることができるのか…
中学生って子供じゃないけど大人でもない微妙な年頃。ちょっと親から離れて自分の世界へ漕ぎ出す感じ。その危なかしい感じがよく表現されている作品です。周りの大人の強さも私は泣けました。懐かしい想いを蘇らせてくれる作品です。