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「つるかめ助産院」/小川糸

【書評】

「つるかめ助産院」

 作者:小川糸
 出版社:集英社
 発売日:2012/6/26

 

 前回に続き、食べることについて、改めて考えてます。
人は他の生き物の命をいただいていきているわけです。だからこそ、食べる前にいた
だきますって言うのは大切なことだと思うし、子供には絶対に伝えたいことだと思っ
てます。

 そこで、「食堂かたつむり」に続き読んだのが、小川糸「つるかめ助産院」です。

 夫と突然の失踪で傷ついたまりあが、訪れた南の島で助産院長と出会い、予想外の妊
娠を知ります。傷ついた彼女が、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ
過去と向き合って未来に向かっていく物語。

 この中にも色々な料理がでてきます。頂くと力が湧いて来るような料理です。自然や
食べ物、内から外から主人公の細胞が潤っていく様子が眼に浮かぶようです。やっぱ
り『食』って大切ですね。

 蛇足ですが、パクチー(今流行ってますよね)を使った料理が出て来るのですが、私
は大の苦手です。でも、この作品を読むと食べてみたいと思えるくらい魅力的です。

 

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